災害への備えはできていますか?
防災セットを持っている人や、食料品をローリングストックして管理している人もいると思いますが、ペットの防災グッズは用意してますか。
ペットの「もしもの備え」をまとめましたので参考にしてくださいね。
ペットの同行避難とは?
災害が起こったときに、指定された避難場所にペットを連れて避難することを同行避難といいます。ペットと人は別々のスペースで過ごすことが基本です。
大きな災害直後は、避難所も混乱していますので飼い主が協力しあって環境を整えることが大切です。
いつもと違う状況でペットにも大きなストレスがかかりますので冷静に行動するように心がけましょう。
ペット用の防災手帳
ペットにも防災手帳があると必要な情報がすぐに分かります。スマートフォンに保存してもかまいませんがペットの写真など実物があったほうが良いものもあります。このほかに必要なものがあれば追加してくださいね。
① 飼い主の氏名、連絡先
② ペットの名前、プロフィール
名前(愛称があれば記入)、性別、生年月日、品種、 去勢・避妊の履歴
③ 身体の特徴など
体長、体重、体型、毛色、短毛/長毛、瞳の色 首輪の色 性格 他
迷子になったときなど、プリントした写真もあると捜索しやすくなります。
④ 飼い主の特定ができるもの
マイクロチップの有無 ある場合はマイクロチップ番号
首輪の有無 飼い主の連絡先が分かるプレートなど
⑤ 健康状態
ワクチンを接種した時期
治療中の病気 服用している薬 かかりつけの病院/診察券
ペット保険に加入している場合は、保険証やコピーなど
⑥ フードなど
いつも食べているフードの名前、一日に食べる量(g)、回数
療養食を食べていたり、アレルギーがある場合は記入します。
⑦ 排泄
おしっこ 回/1日 うんち 回/1日
⑧ 防災用品リスト
⑨ その他
防災用品リスト
災害が起こったときは人の支援物資が優先されますので、ペットの日用品は最低5日から7日分は用意しましょう。
防災リストは、小型犬や猫を想定していますが、その他のペットも必要な項目の追加や削除をして使ってください。ペットを連れての避難はあまり荷物を運べませんので、他のもので代用できるものを選ぶことも大切です。
□ キャリー、ケージ、リード など
キャリーは、預けることや天候も考えてしっかりした材質のものが良いでしょう。
避難所では、大きめのソフトケージがあるとトイレスペースも確保できます。折りたためるタイプもありますので、保管する場所を取らず持ち運びしやすいです。
キャリーやケージからの飛び出しを防ぐために、猫にもリードを用意することをおすすめします。猫の身体は柔らかいので、細い紐状より背中をカバーするタイプがあると外れにくいです。
そのほか、洗濯ネットがあると猫の逃走防止や捕獲するときに使えます。ネットに入れると落ち着くようなので用意しておきましょう。
□ フード、おやつ
ドライフードは、いつも与えているフードを小分けにするか、少量入りのパックを用意します。
ウェットフードは一度で食べきれるものが衛生的です。水を飲まないときは、ドライフードの代わりにウェットフードやスープ仕立てのものがあると水分補給ができます。
おやつは、普段食べなれているものや、食欲のないときのために栄養価の高いものを選ぶと良いでしょう。
□ 服用している薬
服用している薬、診察券、ペット保険に加入している場合は保険証
服用している薬は普段から少し多めにもっていると安心ですが、処方や保管については獣医さんに相談してくださいね。
□ 水(ペットボトル)
災害で水道水が手に入りにくい場合がありますので、できれば軟水のペットボトルを用意しましょう。
海外のミネラルウォーターは、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分を多く含んだ硬水もありますので購入するときはラベルを確認しましょう。
日本の水は一部の地域を除いて軟水ですので、ナチュラルウォーターや天然水がおすすめです。水道水のように塩素が含まれていないため保存ができません。できるだけ早めに飲んでくださいね。
□ フード、水を入れる器
用意できない場合は、こぼれたりしないように工夫して深めの皿やカップなどで代用します。
□ トイレ用品
猫砂、ペットシーツなど
使用済みの猫砂やペットシーツは、すぐに廃棄できないときもありますので臭いが漏れないように工夫します。ゴミの分別は自治体のルールに従いましょう。
□ ケア用品
ウェットティッシュ、シャンプーシート、タオル、ブラシなど
手足はウェットシートで拭き取れますが、身体が汚れてしまったときは洗い流さなくても良いシャンプーシートがあると便利です。
□ おもちゃ、自分の匂いのついたもの
普段から遊んでいるおもちゃや自分の匂いがするタオルや毛布など、気持ちが落ち着くものをそばに置いてあげましょう。おもちゃは、誤飲の心配のないものを選んでください。
□ その他
季節によってホットカイロや保冷剤など
あとがき
「もしもの備え」はいかがでしたか。
わたしは17歳の猫と暮らしていますが、災害が起こったときは車中泊を考えています。
うちの猫は、腎臓病で2年前から週に一度の通院と高血圧のため薬も服用しています。
体力的にも避難所に預けるのは難しく、出来るだけ一緒にいたい思っています。
防災対策は万全にしたいですが、せっかく用意したのに使わなかったね、というのが一番の幸せです。